Epilogue

IbE-0003

Amaryllis

原曲:U.N.オーエンは彼女なのか?

小さな炎を 一つ灯して
この世の全てを 味方に付けた
快楽に堕ちる 覚悟はあるの?
何時かは朽ちてゆく 短き命なら
「解き放って!」 さぁ―――

紅いドレス着て ステップを踏んだ 一つ二つ
アマリリスの様に ふわりと開く裾
内気な心なんて そっと奥底仕舞い込んで
虚勢だって良いの 甘い誘惑は如何(どう)?


狂気の坩堝は まだ冷めぬまま
言葉はいらない お喋りなお口は
「塞ぎましょう?」 ねぇ―――

素晴らしく美しい その微笑みに触れた時
二人の世界は 真っ暗闇に染まる
七色の羽は 燻んだ幻想を照らし出す
虚勢だって良いの 甘い誘惑は如何(どう)?


誇り高き宴は やがてラストに差し掛かる
指を鳴らせば 皆 弾けて消え去るの
握ったその手を離したら 二度と戻れないわ
歪んだ愛情で この夜を刻み込んで―――

紅いドレス着て ステップを踏んだ 一つ二つ
アマリリスの様に ふわりと開く裾
内気な心なんて そっと奥底仕舞い込んで
虚勢だって良いの 甘い誘惑は如何(いかが)?

落葉

原曲:フォールオブフォール ~ 秋めく滝

朝日が反射して 浮かび上がるは浅葱色
かざした剣の先透かした横顔は 捉えられないまま
 
夢か現か私の行方 眩しすぎて目が眩む 
遠ざかってゆく
 
目の前吹き抜ける 小風のように 
この身体 ひらりひらり 飛んだまま
流れる川のように この心ごと 受け止められたら


夕日に照らされて 導かれるは茜色 
映る景色に染まれずにいる私は 水面に浮かぶ一葉

つかめるならば この手ですぐに 
指先にも触れられぬ 見えないものよ

目の前をかすめる 落葉のように 
この身体 ふわりふわり 揺れたまま
光る滝のように この心ごと 落ちてゆけたなら


目の前をかすめる 落葉のように 
この身体 ふわりふわり 揺れたまま
光る滝のように この心ごと 落ちてゆけたなら
ずっと そばにいて ずっと____

Epilogue.

原曲:東方妖々夢 ~ Ancient Temple

みずいろ 包んだ灰色 いまだ冬の雨は
蕾を許せず冷たく濡らす
水面(みなも)を揺らす雫の波の模様
いつしか消えてくことと自分を重ねた

行く手を遮る 此の世に対する未練
あの日の輪郭が 色濃く残るのは何故?
走馬灯の様に 流れる意識の中で
辿り着きたいの もう収まらぬ好奇心の終わりへ

ここで手にした 思い出の全てを抱え込む
されど秤は 貴方の方へと傾いて
放った物の重さはそれまでは気づかない
それを思うは 全てを置きざりにした後だった

過ぎ去った日々を見つめる雪解けの春に
あぁ、願った 言葉は 宙を舞っていく

咲き乱れる桜 花弁も哀を帯びる頃
今までを脱ぎ捨てて 生きる覚悟するけども
時が移り変わっても 貴女の影揺らめいて
瞬きからの刹那 押し寄せる現実に目が眩む

消えた貴女の姿を、いまでも請い願う
ずっと和やかな差し障りもない日常を
亡くした事の辛さ まだ受け入れられないの
過去に戻れるなら、そんなことばかり思ってしまうの

ようやく思えたんだ これはこれで良かったんだと
そしてここから今をまた始めよう

ここで手にした 思い出の全てを抱え込む
そして秤は未来の方へと傾いて
無くした辛さも 今なら受け入れられそうだ
進む道は光が差し始めた
「これで一人で歩けるかな」